高尾駅から歩いて10分行くと、森へ訪れるのがさらに楽しくなるような施設がある。それが「多摩森林科学園」。ここは、国立の研究科学法人が運営する森の研究施設で、園内にはブナやスギをはじめとした国内外のありとあらゆる樹木約500種、6000本が植えられている。

中でもおすすめは、３月後半から4月末にかけて、8ヘクタールの広さに約1400本もの桜が咲き乱れる「桜の保存林」エリア。研究施設だけあって、ソメイヨシノなどの有名な品種から、緋寒桜（ひかんざくら）や八重桜など、あらゆる桜の品種が一度に楽しめる。それぞれの木には名札が取りつけられていて、ムササビや野鳥が観測しやすいスポットにも立て札が立てられているので、時間をかけてゆっくりと訪れよう。